令和6年3月26日、宮古島市議会は定例会を開いた。市議は、座喜味一幸市長の新年度事業や若者の定住促進策について審議した。上里樹氏は、特に宮古島市未来創造センター敷地内の環境整備と照明設置について質問した。「多くの市民から暗くて困っているとの声が寄せられています」との発言に対し、生涯学習部長の天久珠江氏は、「当初から設置されていなかった場所に簡易照明を設置し、現在も検討しています」と対応を明言した。
次に、若者定住促進の観点から、住宅不足対策に関する質疑があり、企画政策部長の久貝順一氏は、「民間賃貸住宅需要の増加とコロナ禍からの回復に伴い、空き部屋が少なく家賃が高騰する現状があります」と説明した。そのため、若者定住を促進する公営住宅建設が求められている。
また、教育予算の拡充にも焦点が当てられ、特に学校施設の快適性向上についての意見が多く寄せられた。上里氏は具体的に「教育現場での快適な環境整備が必要です」と強調。教育部長の砂川勤氏は、「学校トイレの洋式化や空調設備の整備を進める計画です」と答えた。
さらに、生活保護制度についても質疑が行われ、福祉部長の松堂英彦氏は「新年度での支援の拡大を進め、必要な扶助を実施します」と述べた。市民生活を支える福祉施策が重要な課題であるとの認識が、多くの議員から表明された。
議会最後に、宮古島市の農業振興と産業成長のため、農業委員会や食肉センターの運営についても意見が交わされた。市長は「必要な支援を実施する姿勢を強調」し、農家的な視点を持った市政運営を進める意向を示した。