令和6年度の宮古島市議会定例会が開催され、様々なテーマで議論された。特に、公共施設の管理に関する発言が目立ち、上里樹議員が樹木管理の重要性を指摘した。その中で、公園や道路に植栽された樹木が倒木により、損害賠償が発生している事例が言及された。市の管理する樹木については、建設部長の川平陽一氏が、専門家の配置について今後検討する意向を示した。また、カママ嶺公園の階段に手すりを設置する計画も発表され、市民からの要望に応える形で進める方針であり、特に避難所としての役割を果たす場において安全対策が強調された。
防災に関する議論も活発で、上里議員は地震や津波への備えが十分となっていない現状を指摘。市の避難状況や、避難所の空調設備についての問題点が挙げられた。避難行動がスムーズに行えるよう、さらなる整備や計画の見直しが求められた。
経済活性化策として、中小企業振興条例の制定が進行中であることも強調された。嘉数副市長は、市民の創業支援や新規事業への補助が重要であるとし、今後の企業誘致に向けた取組を明らかにした。一方で、教育行政では、学校給食費の無償化に向けた取り組みが話題となり、県からの補助が期待される中、教育長の大城裕子氏が県への働きかけを継続すると述べた。