令和6年3月25日、宮古島市議会では定例会が開かれ、一般質問が行われました。議員たちは市の様々な課題について討議し、特に防災行政の改善の必要性が強調されました。上地堅司議員は、防災無線が聞き取りづらいと指摘し、高齢者のための対策を求めました。これに対し、総務部長の與那覇勝重氏は、情報伝達手段の多重化に努めていると応え、フリーダイヤルでの聞き直し機能も整備中であると説明しました。
また、遊戯施設の不足についても声が上がりました。上地議員は、宮古島市には家族向けの娯楽施設が少なく、特にボウリング場の必要性を訴えました。これを受けて、観光商工スポーツ部長の砂川朗氏は、民間主導での遊戯施設整備が望ましいと述べましたが、具体的な誘致については未だ計画していないとのことでした。
さらに、道路行政についても課題が提起されました。上地議員は特定の道路に街灯を設置する必要性を質問しましたが、建設部長の川平陽一氏は、その設置条件を確認すると答えました。地域住民の安全を守るためにも、迅速な対応が求められています。
教育行政においては、教職員の過酷な勤務状況が問題視されています。池城健議員は教職調整額を改め、残業手当が支給されるべきだと強調しました。教育長の大城裕子氏は体制の改善と声を上げていく意向を示しましたが、今後の改革が期待されています。
市長の座喜味一幸氏は、地元産食材の日を設ける取り組みなど、地域の振興策についても言及しました。市の豊かな農水産業を活用し、地域経済を支える施策が進められており、さらなる効果的な取組が望まれています。
これらの議論を通じて、宮古島市が抱える多岐にわたる問題に対し、議会一丸となって解決策を模索していく姿勢が示されました。