令和4年第2回宮古島市議会定例会が3月10日に開かれ、各種予算案が審議された。
議案第2号である令和3年度宮古島市一般会計補正予算(第11号)では、特にさとうきび収穫管理支援事業に関する修正案が多くの議員の注目を集めた。総務財政委員会委員長の下地茜氏は、「この補助金を給付し、軽減を図ることは農家の支援に必要である」と修正案の必要性を訴えた。
一方で、経済工務委員会委員長の西里芳明氏は、この修正案が財政との兼ね合いから慎重に検討されるべきだとし、当該事業の重要性を説明した。「ばらまきではなく、的確な支援が求められる」と議論は活発だった。議員の久貝美奈子氏は「ただサトウキビだけでなく、他の農業分野への支援も考慮すべき」と述べ、農業政策の幅広い検討を促した。
また、議案第6号の介護保険特別会計補正予算(第3号)については、全会一致での可決が確認された。市長の座喜味一幸氏は、「高齢者福祉の充実を図るために、必要な予算を確保する」と強調し、さらなる施策を進める考えを示した。これに対し、議員たちからも多くの支持と期待の声が上がった。議会になった長崎富夫副議長は、「地域のニーズに応えるためには、特別会計の合理的な運用が必要」と指摘。
会議の進行は円滑であり、各議案は順次採決され、可決される運びとなった。農林水産業の重要性、高齢者福祉に対する配慮など、多様な意見が交わされる中で、会議は無事に散会した。議長の上地廣敏氏は、「地域の活性化と市民の生活向上を目指して協議が進むことを期待している」と締めくくった。