令和4年第2回宮古島市議会が3月25日に開催された。議題には、宮古島市役所の位置を定める条例の一部改正や市の組織改編に伴う関係条例の整理など、多数の議案が並んだ。
特に、注目を集めたのは令和4年度宮古島市一般会計予算案である。この中で、サトウキビ農家への支援金に関連する議案が多くの議員から指摘を受け、活発な議論が展開された。サトウキビ支援金の規模は1億7,000万円で、トンあたり500円の補助が行われるが、これに対する賛否が分かれた。
山下誠議員は、「農家の生産意欲を高めるためにもこの支援は必要であり、予算の増額修正を行うべきだ」と訴えた。その一方で、下地信男議員は「農業全般に対する支援が必要で、サトウキビ農家だけの支援は公平性を欠く」と反論した。これにより、議会内での意見対立が浮き彫りとなった。
最終的に、一般会計予算案は修正され、サトウキビの支援策に対する具体的な条件が整備された。議論の過程では、サトウキビだけでなく、他の農業分野への支援も強化についても意見が交わされた。また、採決の結果、修正案は賛成多数で可決された。この結果、市長が提案したサトウキビ支援金は実行に移されることになった。
このほか、複数の条例改正案も可決され、特に市民生活に密接に関わる公共事業に対する新たな予算が設けられる運びとなった。議長は「市民のために必要な事業をしっかりと進めていきたい」と述べ、市議会の機能を強化することを約束した。これによって、宮古島市の農業振興策が一層推進され、地域の経済活性化への期待が高まっている。