令和2年第2回宮古島市議会定例会が3月23日に開催された。
重要な議案として「宮古島市働く女性の家条例の一部改正」が議題に上がった。
仲里タカ子議員がこの改正案に対し疑問を呈し、料金の引き上げが消費税の10%引上げを超えるものである旨を指摘した。上地廣敏総務財政委員会委員長は、特に質疑は無かったと回答したが、仲里議員は小規模市民団体への負担を懸念した。
仲里議員は、「働く女性の家は市民にとって重要なリソースであり、料金引き上げが市民活動に影響を及ぼす」とし、改正案には反対する意見を述べた。反対意見に対しては、前里光健議員が賛成の立場から、施設管理費が増大しているとの理由を述べ釘を刺した。
本会議では、様々な議案が審議され、最終的には「宮古島市働く女性の家条例の一部改正」が可決された。議案第38号は、「地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例の制定」が可決され、さらに議案第39号、宮古島市防災センター及び津波避難施設の設置及び管理に関する条例も原案通りに採決され可決された。
また、令和2年度の一般会計予算案が446億円に上ることが発表され、景気対策としての公共投資の重要性が強調された。一方、上里樹議員は予算案に反対し、「市民生活を圧迫する内容」との懸念を表明した。
さらに、陳情書に関しても多くの審議がなされ、医療格差是正に向けた意見書案が可決された。下地信広議員は、心臓移植手術を受ける県民への支援制度創設を求める内容を説明し、全体の合意を得た。
今回の定例会は、議案の可決にとどまらず、市民に重要な影響を与える様々な議論が交わされ、今後の行政施策に影響を及ぼすことが期待される。