令和5年第1回宮古島市議会定例会が3月1日に開催された。
この会議では、令和4年度の補正予算や令和5年度の予算案が審議され、全19件に及ぶ議案が議題となった。特に補正予算に関する質疑が多く寄せられた。
令和4年度一般会計補正予算においては、下地信男議員から結婚新生活支援事業に関する質疑があり、600万円の補正が追加されることが確認された。これは申請が予想を上回ったためで、特に39歳以下の新婚世帯に30万円の補助を提供することが主な目的である。企画政策部長の垣花和彦氏が「申請者が多く、今回は20世帯分の補正が必要になった」と述べた。
また、児童福祉費に関しても質問があり、福祉部長の仲宗根美佐子氏が「児童手当の支給対象となる年齢層が減少したため、児童手当に対する支出が減った」と説明した。さらに、土木費に関連する道路新設改良費が予算から4億3880万円減少した事例については、建設部長の大嶺弘明氏が「国や県からの補助金の支出が予想より減ったため」との説明があった。
質疑の中で、下地議員は「少子化対策としての新生活事業は重要で、地域の活性化にも寄与する。」とコメントし、さらに「今後もしっかりした補助政策を求めていくことが必要だ」と強調した。
また、伊良部地域におけるまちづくりの進捗状況についても話題に上がり、住民の意見を反映しながら進めていくことが求められた。市役所周辺のまちづくり基本構想の完成は令和5年6月を予定しており、議会としてもその進捗を注視していく姿勢が示された。
最後に、今定例会で審議された全19件の議案は、各所管委員会に付託され、今後具体化が進むことが期待されている。