令和5年4月25日、宮古島市議会で臨時会が開かれ、議題として副市長の選任が議論された。
市長の提案により、嘉数登氏が副市長に選任された。市長の座喜味一幸氏は、最近の議会において経済振興と観光施策の強化を図る上で未知の人材として嘉数氏を選出した。
これに対して、議員の間で意見が分かれる場面もあった。砂川和也議員は、副市長選任に関する質疑を行った。彼は具体的に、嘉数氏が副市長に就任した場合の優先課題は何か、指示はどのように行われるのかを尋ねた。これに対し市長は、観光振興や市民サービスの課題が急務であると強調。特に、海浜利用ルールの策定を急ぐ考えを示した。
また、同意案第2号に対する徹底した質疑が続く中で、対立意見も存在した。今定例会で副市長人事が否決されたにも関わらず再提案されたことに疑問を持つ議員もいた。他の議員が「新たな副市長候補が市民所得を10%向上させるためにどう貢献できるのか」と問いかけたのに対し、座喜味市長は具体的数値を挙げた上で嘉数氏の能力に期待を寄せた。
また、財政健全化を意識しながら官民連携を強化し、住民の支持を得るためには市民サービスの向上が重要であると述べる場面も見受けられた。副市長選務の決定が政策結果にどのように影響するか、今後の審議が重要となる。
最終的に、報告された条例案と副市長選任について議会では賛成多数で承認された。市長は議会に対し、政策実現への幅広い支持を求める一方、しっかりとした結果を出すと約束した。議会は、市の財政状況や施策実現に向けた道筋について今後も注目する必要がある。