令和5年第5回宮古島市議会臨時会が開催され、重要な議案が審議された。
本臨時会では、議案第87号と第88号が中心的なテーマである。議長の上地廣敏氏は開会の挨拶で全24名の議員が出席していることを報告した。市長の座喜味一幸氏が提案した補正予算案は、市の財政にとって重要な影響をもたらす内容である。
まず、議案第87号については、令和5年度宮古島市一般会計補正予算が提案された。市長によると、今回の補正は1,943万7,000円の増額を含み、補正後の総額は392億6,071万8,000円となる見込みである。これに続いて、議案第88号として再生可能エネルギー施策に関する特別会計補正予算が説明された。こちらは1,161万6,000円の増が見込まれており、総額は約8,872万7,000円に達する。
議案第88号では、補助事業の目的について複数の議員から質疑があり、特に友利光徳氏は補正予算の背景や地域における割引制度の可能性について質問した。これに対し、企画政策部長の久貝順一氏は、今回の補正は省エネ家電製品の補助事業に関連するもので、申請件数が1,026件に達していることを明らかにした。
また、補助額が予算を大きく超過したため、急遽補正が必要となったと付け加えた。友利氏は高齢者のニーズや地域の交通不便さを考慮し、さらなる地方割引制度の導入を求めた。市長もこの提言を真摯に受け止め、来年度の施策に関して検討を約束した。
他の議員からも再生可能エネルギーの補助に関し、具体的なデータが求められた。前里光健氏は、補助金の件数やその影響についてのデータ提示を促し、透明性の確保を強調した。これに対し、久貝部長は、大まかな数字の提供を検討中であり、今後の詳細な分析を進めていく方針を示した。
また、議案第87号が可決され、一般会計に関する補正も承認された。今議会における各議案は全て議決され、市の財政計画に新たな方向性を示す結果となった。議長の上地氏は、これにて議会を閉会することを宣言した。