令和元年第4回宮古島市議会定例会が6月24日、午前10時から開会され、一般質問が行われた。砂川辰夫議員は、海岸利用の促進とそれに伴う管理の重要性について指摘した。この質問に対し、観光商工部長の楚南幸哉氏は、昨年度設立した「宮古島市海岸利用促進連絡協議会」を通じて各海岸の利用方法を検討していると述べた。また新城海岸の混雑状況についても言及し、利用者数の現状調査を通じて改善策を模索していくと強調した。
引き続き、ヤギのブランド化には地元農家の協力が必須であるとの認識が示された。農林水産部長の松原清光氏は、ボア種の導入を進めつつ在来種との交配によるブランド化を目指すと説明しており、この取り組みは長期的に地域産業の振興につながるとの期待が寄せられていた。また、宮古牛のブランド強化についても同様の方針で、JAと連携し、肥育農家の育成に力を入れるとのことであった。
道路整備についても言及され、特に大原線の拡張が急務であると、複数の議員が指摘した。建設部長の下地康教氏は、地域住民の意見を重視しつつ進捗を報告したものの、県への予算要求が出た際の採択が不十分であったことに言及した。全体の2030年ビジョンに沿った道路行政の進行に期待を寄せつつ、具体的なロードマップ作成の重要性を強調する意見が相次いだ。
この他にも、観光振興や防波堤の整備、環境保全についての質問がなされ、特に漂着ごみの問題は根深く、市長は国への要望強化の必要性を認識していることが伺えた。市における各種計画が住民の生活の質向上につながるよう、各部署の連携やさらなる議論が求められている。