令和元年12月11日に開かれた宮古島市議会では、さまざまな議題が取り上げられた。特に、小中学校の給食費に関する無償化の実施について関心が集まっている。下地敏彦市長は、来年度に向けてこの施策を進める意向を表明した。
また、新小中一貫校「結の橋学園」の運営状況も重要なテーマとなった。教育長は、開校からの成果として、児童生徒間での交流が活発であることを述べ、今後は更なる検証が必要であると強調した。
部活動についても、教育委員会が策定した新たな指導方針が注目されている。この方針は、児童生徒の心身の成長を図るため、過度な練習を控え、健全な精神と体を育むことを意識したものだ。今後は地域との連携を強化し、部活動の効果的な運用を進めていく考えである。
ICT支援員の増員についても議論があり、市内の小中学校28校に対して、現在いる支援員は2名のみ。部長は、最終的に7名を目指すが、今後はその人数を前倒しにして、早急に対応したい意向を示した。
さらに、農業振興の一環として、優良繁殖雌牛の奨励補助金の件も話題となった。農林水産部長は、現行の10万円の補助金に対する農家の声を受けて、今後の改善に向けた検討を行いたいとの意向を示した。その中で、例えば県外から導入する牛に対して総額で30万円での支援を行うなど、柔軟な対応が求められている。
新城海岸における水道工事についても、市の観光施策に関連して言及された。工事は進行中で、来年度には新しいシャワーとトイレが設置される見込みである。
最後に、観光地である「マムヤの墓」の適切な管理についても述べられた。地域活性化の観点から、歴史的な背景を持つこの地を更に魅力ある観光地にするための提案がなされている。議会では、市民が誇る文化財を求める声が高まっており、今後の施策に期待が寄せられている。