令和3年第4回宮古島市議会定例会では、消防行政やし尿処理施設の建設に関する議論が活発に行われた。
新里匠 議員は、消防職員の人員不足を指摘し、最近の観光客の増加により、消防業務への影響が懸念されていると述べた。特に伊良部島における消防体制が脆弱であることから、消防隊員の増員が急務であると強調した。市長の座喜味一幸氏は、消防体制の強化が必要であるとの認識があるとし、増員についての検討を進める考えを示した。
し尿処理施設の問題では、議会での予算通過後に計画見直しが行われることになり、議員たちから疑問の声が上がった。新里 議員は現行計画の撤回について、根拠が示されていないことを問題視し、時間がかかる新たな協議に不安を示した。市長は、変更検討の目的が市民負担の軽減につながるとし、沖縄防衛局との調整を進める方針を表明したが、具体的な資料の提出を求める声もあった。
この中で、新里議員は「市民の利益のためにし尿処理施設の建設が急務である」と訴え、質疑応答の中で「市民生活が脅かされている」とした。市長は、今後の計画変更が市民にとって有益であると主張する一方、議員たちは十分な資料に基づかなければ議論することはできないとし、資料提出を求めることが強調された。
議会は次回の協議を待ち望んでいると同時に、急がれる自治体の対応が市民服務の框辺となることを強調した。