令和3年第2回宮古島市議会定例会が、2021年3月3日に開かれた。
出席議員は23名で、議長の山里雅彦氏が会議を進行。この日は市長提出の議案が多く、特に「宮古島市長の給料の特例に関する条例の制定」や「宮古島市介護保険条例の一部改正」などが主要議題に上った。
市長の座喜味一幸氏は、特例条例の制定理由について、「新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、市民の声を反映させる必要がある」と述べた。また、「宮古島市介護保険条例の一部改正」については、介護保険法に基づいて保険料の見直しを行うために必要であることを強調した。
副市長の選任に関する同意案も協議され、議長は選任の必要性を訴えた。その後、令和2年度一般会計補正予算についての質疑が行われ、各議員から具体的な支出の内容についての質問が相次いだ。新里匠議員は、補正予算の内容について詳細な説明を求め、福祉部長の下地律子氏は「保育所等整備助成事業が関与している」と回答。さらに、農林水産業費に関する質問に対しても、減額となった理由を丁寧に説明した。また、観光産業への支援策なども議題に上り、観光商工部長の楚南幸哉氏がタクシー業者への支援金に関する考えを述べた。特に、新型コロナウイルスの影響で観光業界が厳しい状況にあることから、今後も支援を継続していく意向が示された。
この定例会では、合計20件の議案が予定されており、各地方事務が進められる中で、地域の経済再生に向けた施策もまた、重要性が増している。