令和5年第6回宮古島市議会臨時会が11月29日に開催され、様々な議案が審議された。
注目されたのは、給与に関する条例の改正案である。
座喜味一幸市長は、特別職職員及び一般職職員の期末手当の引き上げについて説明した。この改正案は、令和5年の人事院勧告に基づくもので、一般職との均衡を考慮したものであるとした。
具体的には、職員の給料表が改定され、期末手当及び勤勉手当の支給月数が引き上げられる。
また、議案第89号の一般会計補正予算第6号では、1億954万8,000円の増が見込まれ、全体の歳入歳出予算は393億7,026万6,000円に達する。
質疑において、新里匠議員は、一般会計の繰入金がどのように特別職に影響を与えるのか、またその影響の詳細を問うた。
総務部長の與那覇勝重氏は、578名の行政職が対象であり、平均4,159円の増額となると回答した。医療職は19名で、平均2,684円増となる。期末手当の増額は606人の職員に影響し、1人当たり約4万1,000円の増となる見込みだ。
議案の採決では、特別職及び議員報酬に関する議案も通過した。上里樹議員は、特別職の給与の引き上げについて、一部で疑問の声を上げていた。
その後、議会運営委員会及び常任委員会の委員選任も行われた。委員長や副委員長の互選がされ、平良敏夫君が議長に選出された。
議長選挙においては、平良敏夫君が議長に当選し、新たな議長として今後の運営に期待が寄せられる。議会の方向性や施策についても議論が進むことが期待されている。
今回の臨時会は、一般会計補正予算や職員給与に関連する重要な議案が多く、特に市民とのつながりを大切にし、柔軟な対応を求める意見が出される中で進行した。市民のニーズに応じた施策実施の重要性が再認識されることになった。