令和3年第4回宮古島市議会定例会が6月9日に開会した。本会議では、令和3年度一般会計補正予算など21件が審議され、特に補正予算が注目を集めている。各議案は市長の提案に基づき採決が行われる予定である。
議案第49号、令和3年度宮古島市一般会計補正予算は、歳入歳出の補正総額を385億2,605万1,000円とし、約7億8,505万円の増を示す。総務部長の宮国泰誠氏はこの補正は、主に新型コロナウイルス感染症の影響に対する対応を含むものと説明している。特に、地域経済を支えるための商工振興費に5,000万円の補正が計上されている点が注目される。
市長の座喜味一幸氏は、財政調整基金からの繰入金を5億200万円余りを活用することを強調。その利用目的について、多数の名義の中で特定されるもので、財政健全化に貢献する見込みを示した。一方、議員の濱元雅浩氏は、補正予算に関し、9ページの財政調整基金からの取崩しについて疑問を呈した。具体的には、財政調整基金の取崩しの計画について尋ね、十分な説明を求めた。
また、介護保険条例などの改正議案も審議された。特に新型コロナウイルスの影響で介護保険の保険料の減免措置に関する規定が改正される。この改正は市民に新たな負担を強いているとの懸念もあった。
さらに、伊良部の公共施設の整備に関する問題が浮上し、今後の施設整備に対する慎重な判断が求められている。議会内では、観光や農業、漁業に関連する施策にも発言が相次いでいる。市長は、そのような対策により市全体の経済活動を促進し、持続可能な街づくりを目指すことを再確認した。
この他にも、障がい者計画に関連する報告や、予算繰越計算書に関する報告も行われ、多岐にわたる議案が審議される予定である。議会は引き続き問題解決能力を高め、透明性のある運営を進める方針にある。