令和4年12月19日、宮古島市議会第9回定例会が開会された。多様なテーマにわたる一般質問が行われ、特に冠水対策、観光振興、公共交通の改善が多く取り上げられる中、効果的な政策の提案が求められた。
上里樹議員は、冠水対策として議論が続く城辺仲原バス停周辺の現状を指摘した。この場所では、バス停前の冠水問題が長年解決されておらず、設置が計画されている横断溝について工事の進捗が遅れていることについて変更点の必要性を訴えた。建設部長の大嶺弘明氏は、上流側の浸透池の清掃によって冠水が軽減されつつあると答えるも、設置場所が変更検討中であることを明らかにし、年度内には整備する意向を示した。
また、上里議員は記念碑移転についても言及した。特に、愛と和平の記念碑移転に関する補正予算の成立を受け、市内の目立つ場所への移転を期待すると述べた。教育部長の砂川勤君は、移転先が市役所や池原公園など複数の候補地に挙げられたと報告し、意見を聞きつつ進める考えを強調した。
さらに観光振興について、観光商工スポーツ部長の上地成人君は、特にバリアフリー化の必要性を訴える中、既存の展望台の改修や新設について進める可能性を示唆した。満足する観光拡大には、幅広いアプローチと考慮が求められそうだ。
会計年度任用職員制度についても言及され、処遇の不平等を解消する必要性が確認された。与那覇勝重総務部長は、今後の再雇用の選考方法や雇用条件について改善・調整が必要であるとし、継続的な雇用への取り組みを強調した。
最後に、上里議員は公共交通の利用促進策として、総合体育館の地下にシェルターとしての機能を持たせることを提案した。市長は地域コミュニティーの力を大切にしつつ、今後の子育て支援と地域振興策について真剣に検討を進めることを事で合意した。