令和4年第5回宮古島市議会臨時会が8月9日に開催され、補正予算や文化ホールの工事契約に関する議案が審議された。
この臨時会では、計3件の議案が上程された。市長の座喜味一幸氏は、まず令和4年度一般会計補正予算第3号について説明した。今回の補正は約3億5,196万円が増額され、総額389億6,960万円となる。また、新型コロナウイルス感染症や物価高騰地域経済支援のため、農業や漁業に対する支援も盛り込まれた。
平良敏夫議員は、補正予算に関する質疑で、議案第66号の宮古島市文化ホール舞台設備等機能強化工事について詳細を求めた。生涯学習部長の友利克君によると、文化ホールの照明機器をLED化することで、省エネ効果と利用者の安全性向上を図るという。これに対し平良議員は、工事内容について十分な説明がなされる必要があると指摘した。
また、議案第67号に関する質疑では、損害賠償の額に関連し、工事中の陥没事故について詳しく確認が求められた。水道部長の兼島方昭君は、5平方メートルの約10センチの深さの陥没が大雨の影響により生じ、経過を重視した説明を行った。議員たちは、工事の安全管理に万全を期すよう求めた。特に駐車場での大雨に伴う陥没が発生したことに関心が高まった。
最後に、議題として追加された意見書案第8号は、宮古島海上保安部巡視船による実弾誤発射問題を受けて再発防止を求める内容である。提案者の下地茜議員は、事案の詳細と再発防止策の徹底を強調した。この意見書は、全会派の協力により迅速に採決が行われ、可決された。
臨時会は、全ての議案が可決となり、最後に議長の上地広敏君が閉会を宣告した。これにより、今回の臨時会は平穏裡に終了した。