令和2年第5回宮古島市議会臨時会が、2020年8月12日に開催された。
この会議では、新型コロナウイルスに対する本市の取り組みや、補正予算、平良港総合物流センター建設工事についての議案が審議された。
初めに、市長の下地敏彦氏が新型コロナウイルス感染症に関する状況を報告した。昨年11月から続く感染の広がりのなか、本市においても初めての死亡事例が発生しており、市は対策を強化している。特に、緊急事態宣言の発出後は学校の臨時休校や公共施設の利用制限を実施。このような背景から、感染症対策に関連する予算も必要となっている。
次に、令和2年度宮古島市一般会計補正予算に関する議案が提出された。総額5,338万9,000円の補正が提案され、その内訳には新型コロナウイルス対策支援を含むさまざまな施策が含まれている。「下地高宣総務部長」は、「今回の補正は、急務な施策を迅速に実施するためのもの」と強調した。
続いて、平良港総合物流センター建設工事に関する議案が上程された。建築工事については、株式会社屋部土建が入札に参加し、準備が進められている。しかしながら、その企業が地元業者ではないことに対して「島尻誠議員」から地元企業の保護に関する厳しい意見が出された。これに対し、総務部長は、「入札制度上、総合評価点が高い企業が選定された」と説明した。
さらに、電気工事については、2社が無効になった理由も明らかにされた。入札書類が不完全であったためで、市は今後とも適切な審査を行うことを表明した。
最後に、専決処分に関する報告が行われ、令和元年に発生した交通事故についても言及。市による示談の経過などが説明され、全体で42万3,000円の損害賠償額が決定されたことが報告された。この報告に対する議員からの質疑もあり、事故の詳細や処理過程が明らかとされた。
会議は滞りなく閉じられ、各議案は全て可決され、今後の市政運営に寄与することが期待されている。