令和3年12月17日、石垣市議会(定例会)では、新庁舎建設及び関連する問題についての一般質問が続けられた。特に、議員からの新庁舎における赤瓦使用に関する疑問や、建設過程での課題、また職員の人事管理について強い関心が寄せられた。
一般質問において、宮良操議員は「新庁舎建設における赤瓦の使用コンセプトについて説明を求める」と訴えた。総務部長の翁長致純氏は、隈研吾設計事務所が赤瓦をデザインに採用した経緯や、それに伴う業者選定の過程を説明した。特に、今後の屋根工事施工については、業者選定の透明性や適切な技術選択についての検証が強調された。
続いて、宮良議員は並行して人事管理についても質問した。旧庁舎の閉庁に伴い、業務中の飲酒問題が報じられたことに対し、当局の説明が求められた。市長の中山義隆氏は、職員に対し厳重注意処分を行ったと説明し、改善策の実施について言及した。これらの問題は、職員の行動規範や自覚を促すための重要な課題であると認識されている。
また、都市計画に関連しては、川平地域の景観保護に関する意見が示され、特に地域住民からの要請が強調された。建設部長の知念永一郎氏は、川平地域における景観地区の管理と調整に対する取り組みを説明した。これにより、市民の声を尊重した施策実施が求められている。
観光に関しては、再三にわたり観光行政の重要性が語られ、特に地元のニーズに応じた観光施策の構築が強調された。観光行政に関する議論では、観光資源の保護や持続可能な観光プラン作成が求められている。また、観光産業の振興による地域経済の活性化も重要なテーマとして挙げられた。
市長は、ゴルフ場付きリゾート開発に関連する質問に対し、その経済効果を強調し、観光誘致に向けた施策の重要性を再確認した。しかし、一部の議員や地域住民からは、自然環境や地域コミュニティへの影響を懸念する声も上がった。特に、水資源や環境への配慮を求める意見が強く、開発計画の透明性や持続可能性に関するサポートが求められている。
さらに、旧庁舎の維持管理コストについても質疑応答があり、今後の新庁舎のコスト推定が課題であることが明らかになった。市民からの信頼を損なわないためにも、維持管理の透明性が求められている。
これら多岐にわたる議題は、石垣市の現在と未来を見据えたものであり、市議会議員からの様々な意見を通じて市民のニーズに応える形で進められることが期待される。