令和6年第4回石垣市議会の最終日である6月17日、市では各議案の可決が行われた。まず一般質問では、宮良操君が北西中部振興や看護師誘致支援事業、畜産行政に関する質問を行った。公共交通移動円滑化事業には3500万円が計上され、石垣版ライドシェア制度に基づく支援策が述べられた。また、島外看護師誘致について、移動費用や生活準備金の支給の内容が確認された。さらに、畜産業界の厳しい状況と牛肉需要の回復についても意見が交わされた。
次に、議案では複数の条例案が審議された。石垣市行政手続における個人番号利用条例の改正案や、八重山博物館の入館料徴収条例の改正案が全て可決された。中でも、石垣市こども医療費助成条例の改正が注目され、市では多くの市民からの声を受け、医療費の助成が求められている。特に、生活困難を抱える家庭の給食費無償化が重要な課題と捉えられている。
また、冒頭に東京都の石垣市立八重山博物館についての問い合わせがあった。「博物館法の改正に基づく改正をする必要がある」といった実務的な意見も出され、議会として柔軟な対応が求められている。
更には、旧八重山病院跡地の医療機関への提供についての意見書が提出され、かりゆし病院との協議を重ねる中で、地域医療の確保策が審議されることが期待される。
最後に、新石垣空港の滑走路延長についての意見も議会で強く求められ、今後の公共交通的機能強化の観点から、多様な航空機の就航が可能となることが望まれている。市当局はその重要性を認識し、県及び国への要請を進める意向を示している。この議会での議論の結果が、石垣市民の生活の質を高める政策につながることが期待されている。