令和2年第6回石垣市議会定例会が6月9日午前10時02分に開会した。
最初に、議長の平良秀之氏が開会を宣言し、議会事務局長が諸般の報告を行った。令和元年度の予算の繰越に関する報告が行われた。市長の中山義隆氏は、大雨による影響を懸念し、市民へのお見舞いの言葉を述べるとともに、災害に強いまちづくりに向けた市の努力を強調した。
議案は合計29件が提出され、その内訳は条例の一部改正案が6件、補正予算案が4件、その他の議案が19件である。中でも、承認されることになった6件の専決処分には、新型コロナウイルス感染症の影響による予算の調整に係るものが含まれた。中山市長は、「令和元年度の補正は、支出が困難となった事業に対して繰越明許費を追加する必要が生じた」と説明した。
続いて、石垣市国民健康保険税条例や介護保険条例の一部改正に関する条例も提案され、同じく新型コロナウイルスに関連した措置が述べられた。特に、感染症の影響で収入が減少した市民に対する税減免の規定が新設された。また、延べ3件の工事請負契約についても審議され、最終的に契約金額はおよそ9億円を超える見込みである。
特に目を引いたのは、石垣市一般廃棄物最終処分場に関連する工事契約が2件、またその他の工事契約1件で各々審議されたことである。市長は、これらの工事を通して地域の環境改善に寄与する意義を強調した。
さらに、最後の審議項目では「請願第4号」が追加日程として提案され、石垣港離島ターミナルに関する料金免除の要求について審議されることが決定された。
この定例会は、6月22日まで継続して行われる予定であり、議員による一般質問は6月11日が締切となっている。議事は全て終了し、散会は午前11時01分であった。