令和3年12月16日、石垣市議会は第10回定例会を開催し、多数の議題について質問が交わされた。
まず、東内原とも子議員が第2期石垣市子ども・子育て支援事業計画について質問した。これに対しこども未来局長の南風野哲彦氏は、計画の目標や施策内容について詳しく説明した。特に、保育士確保についての課題を取り上げ、待機児童を解消するための取り組みが進められていることを強調した。同氏は、「待機児童がゼロとなった現状を前にしつつも、今後の教育・保育ニーズが高まることを予想し、しっかりとした体制を整えていく」と述べた。
続いて、不妊治療についても様々な意見が交わされた。市民保健部の天久朝仁部長は不妊治療の保険適用状況に関する国の方針を説明し、助成制度の内容についても言及した。市内での助成申し込みが進んでいることについても報告された。
さらには、井上美智子氏が自衛隊配備問題について質問。ミサイル基地からの排水や宿舎建設に関する住民への説明不足が指摘され、住民説明会の開催を求める声が上がった。
また、平良秀之市長は新庁舎の開庁にあたって、市民とのコミュニケーションを深める方針を示し、平和や人権というテーマも大切にしながら市の信頼性を高める努力をすると述べた。市役所へのアクセス改善として、バス路線の延伸計画も報告され、全体の利便性が向上する見込みが示された。
さらに、教育行政に関しては、石垣市内の高校生対象の奨学金返還支援制度への関心が高い中、制度の周知が求められた。石垣市は数多くの施策を通じて、若者が安心して移住・定住できる社会を目指す方針を強調した。
この日の議会では、様々な意見が活発に交わされ、今後の石垣市の方針が示される有意義な場となった。