令和3年3月12日、石垣市議会において様々な議題が討議された。その中で、特に自然環境保全条例や市長の政治姿勢、さらには平久保小学校の休校問題が注目されている。自然環境保全条例については、新垣重雄議員がその解釈や審議会の開催要件について質問。市民保健部長の天久朝仁氏は、条例第6条に基づく審議会が必要な際に開催されることを述べた。その一方で、実質的な意見交換や議論が不足しているとの指摘もあった。
次に、石垣市長の政治姿勢に関心が集まる中、新垣議員は施政方針におけるふるさと納税の使途などについての市長の見解を問うた。企画部長の小切間元樹氏は、様々な社会事業に投資されていることを明らかにしたが、全体的な政治的責任について市長に厳しい質問が寄せられた。新型コロナウイルス感染症に関する政治的な責任に関しても、議論が交わされ市長は誠意ある対応を求められた。
更に、平久保小学校の休校の理由についても議論がなされ、教育部長の天久朝市氏は、少子化の影響と地域振興政策が相まっての判断であると説明した。特に、地域からの意見も考慮に入れて今後の施策を進めていくとの姿勢が示された。
また、火葬場の運営問題や一般廃棄物処理に関しても、地域住民の要望に応える形として改善策が模索されている。その際には、感染対策を考慮しながらも、利用者の利便性向上を目指すといった姿勢が見受けられた。
この日の議会では、新博物館・美術館の建設についての議論も活発に行われた。市長は、有識者会議を通じて迅速な進行を約束したが、具体的なスケジュールについては未定であるとしつつも、市民の期待に応えたいとの意向を述べた。文化的活動促進の観点からも、博物館や美術館の設立は不可欠とされ、そのための調整及び計画策定が引き続き求められている。
この他にも、尖閣諸島周辺の地名標柱設置や、農振除外をめぐる農業振興策に関する議論も行われ、地域振興のための施策が改めて重要視された。市長は、地域の特性を生かした振興策を掲げ、持続可能な地域活性についての展望を示した。
この様々な議題を通じて、議員の皆さんは石垣市の発展や地域の未来に向けて、具体的な提案や見直しについての意見交換が行われた。市民生活を豊かにするため、議会は各種課題解決に向けた議論を続けていく必要性が強調されている。今後の方向性と意見交換の進展に期待が寄せられる。