令和2年6月の石垣市議会では、市の施政方針や防災体制について様々な意見が交わされ、市民生活の改善へ向けた施策が話し合われた。
最初の質問者である花谷史郎議員は、石垣市のホームページのリニューアルについて詳しく述べた。新しいホームページはスマートフォン対応となり、市民が容易に情報を得られるようになったと企画部長の小切間元樹氏は答弁した。特に、新型コロナウイルスに関連する情報が市民にとって重要であり、見やすい形で提供していく考えを示した。
また、総合計画についても質問があり、第4次計画が進行していることに触れつつ、第5次総合計画の策定へ向けた進捗状況が語られた。市長の中山義隆氏は、地域医療や観光振興に特に力を入れており、観光客が好む自然環境を守ることが重要であると強調した。
さらに、花谷議員は防災体制についての質問を行った。昨年の豪雨時に発生した避難体制について市民への周知が不十分だとの声が寄せられた。総務部長の知念永一郎氏は、大雨時の住民避難において、情報提供の重要性を認識し、危機管理体制を強化していると述べた。
一方、受動喫煙防止対策については、市民保健部長の天久朝仁氏が対応状況を説明した。全面的な法律改正に伴い、市内の公共施設において禁煙対策を推進しており、今後も着実に進める方針を示した。続けて、民泊事業に関する質問もあり、企画部長は保護と営利のバランスを取りながら新たな政策の検討を継続する考えを表明した。
次に、大濱明彦議員からは、新型コロナウイルス対応の職員へのPCR検査や医療体制について質問があり、市長は医療機関の準備状況や、急激な感染拡大が懸念される中で、十分な体制を築く必要があると話した。さらに、教育部長の天久市長により学校内の感染予防対策についても詳細に説明され、オンライン授業や相談窓口の設置についての進捗が報告された。