令和3年第4回石垣市議会定例会が6月7日午前10時に開会した。議題に上った主な内容は、令和2年度の予算の繰越及び市の各種条例改正に関するものであった。
まず、中山義隆市長の開会挨拶の後、議会事務局長の名嘉昇氏が諸般の報告を行った。報告の中で、地方自治法に基づく出納検査報告書が毎月送付されていることや、定例会に提出される議案は合計24件であることが伝えられた。
続いて、各議案についての説明が行われた。報告第2号から第8号は、令和2年度の一般会計予算や特別会計予算の繰越計算書に関するもので、それぞれの内容が詳しく説明された。特に、石垣市港湾事業特別会計予算の繰越状況も触れられた。
また、承認第3号及び承認第5号の専決処分についても中山市長が説明を行った。特に承認第5号においては、新型コロナウイルスの影響で学校における教育活動を支援するための予算措置が講じられたことが強調された。市長は「国の補助金交付決定を受け、年度内に予算成立が必要であるため、専決処分を行った」と述べた。
他にも、石垣市国民健康保険税・介護保険条例の改正議案においては、コロナ禍で収入が減少した被保険者の保険税減免についての内容が説明された。これにより、令和4年3月31日までの納期限の国民健康保険税が減免対象となる。
さらに、地方自治法に基づく人権擁護委員の候補者推薦についても報告され、全議員から同意が得られた。今回の議事は感染症対策に配慮しながら進められ、特に一般質問時間は短縮されることが決定された。
最後に、議会運営委員会より決定された感染防止対策が議員に配布され、各議員に遵守が求められた。議長は「感染拡大防止のため、議員間での協力もお願いしたい」とコメントし、議会の円滑な運営を目指す姿勢を強調した。次回の定例会は6月21日午前10時に再開される予定である。