令和4年12月15日、石垣市議会は定例会の一環として、各議員から多岐にわたる一般質問を受けた。
最初の質問では、「石垣市尖閣諸島寄付金及び尖閣諸島ふるさと納税応援寄付金」について、仲嶺忠師議員が発言した。
寄付金の目的、違い、活用状況について具体的に質問がなされ、企画部長の小切間元樹氏が詳細を説明した。現状の寄付金残高についても言及し、今後の活用計画の具体性が求められた。
続いて、漁業者支援策についても質問があがり、尖閣諸島周辺での漁業事情が厳しい中、支援策の必要性が強調された。仲嶺氏は、中国海警局による漁業活動への影響を挙げ、具体的な支援策を求めた。農林水産商工部長の棚原長武氏は、既存の支援プロジェクトや国の動きを紹介しつつ、今後の取り組みへの期待を述べた。
ヤングケアラー問題については、仲嶺氏が早期発見と支援の重要性を訴え、福祉部こども未来局長の石垣やよい氏は、支援体制の強化や早期発見の必要性に触れた。現状把握をしつつ、関係機関における支援連携の重要性について議論がなされた。
続く石川勇作議員の質問では、石垣市国民健康保険健康ポイント事業の受診率や、その成果について詳しく追求された。市民保健部長の天久朝仁氏は、受診率の向上に向けた施策について説明し、若年層の受診促進策を具体的に挙げた。
八重山会館の建設に関する論点も持ち出され、石川議員は進捗状況とその必要性を強調した。市の資金運用が問われるなか、企画部の小切間氏は今後の計画について最前線で協議していくと明言した。
また、議論の中で石垣市の若者を対象にしたアスリート支援制度の必要性も浮上し、将来有望な若者が地域で育つためのプログラム創設を期待する声があった。水産商工部長は、他市の成功例を参考にしつつ、本市の特色にあった養成プログラムの検討の必要性を訴える旨が伝えられた。
最後に、砥板芳行議員が交通安全対策と一次医療のあり方について質問を行った。特に、美崎町交番設置に関する動きと、医療機関の統合の必要性が強調され、「石垣市は地域安全を担保するために、より包括的な施策が必要」と結論付けられた。
議会では全般にわたり、安全、医療、地域振興に関する多角的な議論が進展し、今後の施策が注目される結果となった。