令和3年第8回石垣市議会が開催され、様々な議題が議論された。特に注目を集めたのは、リゾート施設整備や野良猫対策、新型コロナウイルスへの対応等の議題である。
まず、リゾート施設整備について、長山家康議員が質問を行った。ゴルフ場を含むリゾート整備については、8月30日に沖縄県知事の同意を得たことが報告された。これに対し、事業者は年内の着工を目指す意向を示している。この件に関して、企画部長の小切間元樹氏が進捗状況を説明し、今後必要な手続についても言及した。
次に、飼い主のいない猫問題では、長山議員が市内で増え続ける野良猫の繁殖について、行政の取組を問うた。市民ボランティアが費用を負担し、去勢手術を促進している現状について市民からは不満の声が挙がっているという。傍聴席からは市による具体的な対策への期待も寄せられた。市民保健部長の天久朝仁氏は、避妊去勢手術の助成制度について説明し、今後も啓発を行うとした。
新型コロナウイルスへの対策としては、長山議員がワクチン接種証明書について質問を行い、市が進める接種証明書の発行について市民保健部長が詳述した。市内の感染状況は改善傾向にあるが、厳しい現状が続いているため、経済活動の再開が求められているとの見解が示された。
また、DX化の取り組みに関しても質疑が行われ、企画部長はAIチャットボットの導入やデジタル化の進展について、市の目指す方向性を明言した。それに伴い、職員の意識改革についても課題が残る。
最後に、新庁舎建設に関する報告もあり、今後の運営方針について市長が方針を述べた。市議会での質疑は活発な展開を見せ、様々な意見が交わされた。議会では市民の意見を反映させることが重要であると改めて認識された。