令和3年第2回石垣市議会定例会が3月11日に開催され、多岐にわたる議案が審議された。
特に注目を集めたのはゴルフ場付リゾート施設に関する議論であり、長山家康議員がこのプロジェクトの動向について言及した。議員は、地域未来投資促進法に基づく申請手続きの進捗状況や環境アセスメント準備書への県意見による建設への影響について、具体的な説明を求めた。
農林水産部長の棚原長武氏は、沖縄県との調整作業を進めていることを報告した。また、今後の意見照会については、県との協議が続いており、迅速な対応が求められるとのことだった。議会では、県の意見に対して迅速に対応し、必要な調整を行うことが強調された。
次に、八重山博物館の整備についても活発な議論が行われた。有識者会議の設置や博物館の在り方について提言を受ける方向が示され、意見の取り入れが市民にとって重要であるとされていた。教育長は、博物館建設を早期に進めるため、既存の基本構想を踏まえた取り組みが必要であると述べた。
さらに、美崎町再開発に関しても多くの質問があり、再開発計画の実施方法や地域参加を促すための取り組みについて議論された。市の担当部長は、地域団体や市民の意見を十分に反映させるためのプロセスを強調し、今後の計画に期待が寄せられた。
また、デジタル化推進についての報告もあり、市は保育所入所選考にAIを導入する取り組みを進めているとされた。前向きな姿勢で市民サービスの向上に取り組む姿勢が感じられた。市は、デジタル庁が発足することに伴い、情報システム係を企画部に移管し、デジタル化推進の強化を図る意向を表明した。
一方で、新型コロナウイルスワクチン接種の進捗状況も報告され、医療体制の確保が課題であることが述べられた。市は引き続き感染対策を強化し、接種率向上を目指すとされた。市民の安心を優先するため、多角的な情報提供が重要であるとの意見も交わされた。
全体として、今回は各議題において、市民の意見を大切にしながら透明性のあるプロセスが築かれていくことへの期待が寄せられた。市の今後の動向が注目される。