令和4年第4回石垣市議会が、6月17日に開催された。議会では数多くの議題が討議され、特に廃家電の処理問題やユニマット社のゴルフ場事業が重要なテーマとなった。議員たちは、廃棄物処理の不法投棄や、生活環境への悪影響を懸念し、処理対策の強化を訴えた。
新垣重雄氏は、廃家電の実態について触れ、不法投棄の具体例を挙げた。市民保健部長の天久朝仁氏は、通報件数が年々減少傾向にあるが、依然として環境保全は重大な課題であると強調した。さらには、一般社団法人家電製品協会による輸送補助制度を提案し、他自治体の成功事例を研修しながら、導入を検討する意向を表明した。
続いての主な議題、ユニマット社が推進するゴルフ場及び宿泊事業について、大濱明彦氏が疑問を呈し、民間企業への配慮や市民の自然環境への影響について意見を述べた。中山義隆市長は、自然環境保全と経済誘致のバランスが重要であると回答し、今後の方針を示した。特に、環境影響評価書には地下水使用量の懸念に対して、影響が少ないという記載があったことから、開発計画の透明性を求める声も上がった。
そして、伝統文化の継承に関しては、新垣議員が急激な社会変化に対する適応策を提案し、教育部長の天久氏は地域行事への支援を強調した。一方、議員の提案として、山田草野氏が市民の森の活用について質問し、森林資源の保全に向けた取り組みや、地元の希望を反映する形での環境保護の重要性を指摘した。
議会ではまた、石垣市が友好都市との交流を深める取り組みについても議論された。親善都市として愛知県岡崎市や北海道稚内市との連携が強化されていく中で、文化やスポーツの交流を通じて、市民の絆を育むことの重要性が再確認された。市民の意見を集め、改善策を講じる姿勢が市当局に求められている。