令和2年5月15日、石垣市議会臨時会が開催された。
本臨時会では、主に中国公船による尖閣諸島領海への侵犯行為に関する議案が取り上げられ、議員提出議案第11号と第12号が可決された。
議員提出議案第11号では、中国公船による尖閣諸島周辺での侵犯行為への警戒強化が求められており、提案者の砥板芳行氏がこの現状に対する危機感を表明した。
中国海警船が5月8日に領海を侵犯し、その後も追尾行為を行ったため、市は警備体制の強化を求めていくことが重要であると強調した。
また、議員提出議案第12号では、今回の侵害行為に対する抗議決議が提案され、中国政府の主張を厳重に抗議する内容となっている。議長はこれを可決した。
次に、農水産物の航空貨物便に対する支援を求める議案第13号も審議され、我喜屋隆次氏によって提案された。新型コロナウイルスの影響で本市の特産物出荷が困難な状況にあることが指摘され、航空便運航の重要性が強調された。
議案第14号では、公共事業の発注を計画通りに進めることが述べられ、長山家康氏が説明を行った。この提案は経済の早急な回復を目的としており、雇用の下支えを図ることにも寄与するとされる。議会内では、現在の新型コロナウイルスの影響下での事業進行について懸念が示された。
最後に、議案第15号において、小中高教育機関におけるオンライン授業の導入を求める意見書が取り上げられ、石川勇作氏が説明した。現在、本市ではオンライン教育の環境が整備されていないため、早急な対応が必要とされ、全員一致で可決された。