令和5年5月22日、石垣市議会臨時会が開催された。重要な議題には、令和5年度の一般会計補正予算の承認や、学校施設の老朽化対策に関する決議が含まれており、議員たちの議論は多岐にわたった。
市長の中山義隆氏は、補正予算案について説明し、物価高騰を受けて影響を受ける生活者や事業者への支援を目的とした予算措置として、歳出歳入それぞれに約6億円の追加を求めた。これに対し、「国庫支出金や繰入金を増額する必要がある」と強調した。
また、道徳教育の一環として提起された学校施設の老朽化対策に関する決議についても、議論が交わされた。大道夏代議員は、「子ども達が安全に学ぶ環境を整えるためには、早急に修繕作業を始める必要がある」と提案し、市民や教育者からの強い要望に応える形で、この決議が必要であると述べた。
一方で、副市長の選任に関しては、慎重な審議の結果、不同意となった。このことに対し議員たちは様々な見解を示し、今後の議会運営に向けて意見を交わした。
さらに、特別委員会からの中間報告では、議会のペーパーレス化に向けたタブレット端末の導入計画が議論され、その後の運用方法やセキュリティ規定の策定が求められる見通しとなった。議員たちは、細かな運用面についても意見交換を行い、情報共有が図られた。
最後に、花谷史郎議員による市有地無断使用に関する緊急質問が行われ、行政側の対応に対する市民への説明責任が問われた。農林水産商工部長の棚原長武氏は、裁判の経緯を追って市民への説明を行う意向を示しつつ、債権の行使の重要性も訴えた。
このように、石垣市議会は重要な議題について活発な議論を交わし、市民生活向上に向けた取り組みを進めている。今後も市民の声を反映させる形で、審議が続いていくことが期待される。