令和元年9月11日、石垣市議会では定例会が開催され、自衛隊配備問題や市の一次医療体制など幅広い議題が議論された。
最初の主要なトピックである自衛隊配備問題について、井上美智子氏は市民の安全や自然環境への影響を懸念し、具体的な安全対策の説明を求めた。総務部長の知念永一郎氏は、防衛省が地域住民の生活環境や自然環境への配慮を考慮に入れていることを強調したが、市民からは "自主的にその事実を確認しに行くべき"との意見もあった。井上氏は、特に周辺への安全対策や排水処理法に懸念を示し、「今回の問題は市民生活に深く関わる」として、再度具体的な説明を求めた。
次に、石垣市の一次医療体制についての質問が続いた。井上氏は、「休日夜間診療所の再開を強く望む」と強調し、九月時点での医療体制の整備に向けた市の取り組みの進捗状況を問うた。福祉部こども未来局長の南風野哲彦氏は、八重山地域における医療体制の充実を図るため、民間医療機関との連携を強化していると回答した。
続いて、不登校対策についての議論が行われた。井上氏は不登校の現状とともに、その解決策について言及し、教育現場でのさらなる支援を求めた。教育部長の天久朝市氏は、地域の教育相談の体制を整備することや専門機関との連携を強化することが有効と述べ、不登校児童の支援体制の整備を約束した。
さらに、学校労働環境の改善の議論も熱を帯びた。井上氏は石垣市の先生たちの長時間労働が及ぼす影響を懸念し、改善策を早急に講じる必要があるとした。教育部長の天久氏は、教職員の業務効率化と休息日を設ける計画を強調し、労働環境の向上に向けた施策を進めていくと発表した。
北部振興策についても質疑があり、井上氏は市営住宅の整備促進を求めた。建設部長の安里行雄氏は、新川市営住宅の建てかえ工事が進行中であることを説明し、地域に寄り添った施策を進める姿勢を示した。