令和5年第4回石垣市議会定例会の最終日が7月3日に開催された。議題には、さまざまな提案や意見書が含まれ、議員たちの活発な議論が交わされた。特に注目されたのは、内原英聡議員による緊急質問であった。
内原議員は、最近の職員による不祥事やハラスメント問題について質問した。市では新任課長向けの研修が行われている中、その内容に不適切な表現があったことを指摘。特に「与党であれば前向きな答弁となり、野党であればその反対となる」といった文言が議会軽視にあたるとの考えを示した。それに対し、翁長致純総務部長は、一般的な言及としてこの表現が使われたものであると釈明し、今後の指導方法に留意すると述べた。
更に、議会からは、この問題に対して責任者の処分を求める決議が提案された。花谷史郎議員は、今回の資料が行政職員の市民への信頼を損なう事態を招きかねないと指摘し、議会軽視とも取れる内容の再発防止を求めた。市長の中山義隆氏もこれを受け、改善策を講じていくと強調した。
本会議では、令和5年度の一般会計補正予算や工事請負契約に関する議案が可決された。議案第36号では、一般会計補正予算が修正可決され、石垣市では新川地区児童館の整備を含む複数のプロジェクトの推進が進められることとなった。これらの議論は、特別支援学校への教員配置や、新石垣空港駐車場の無料駐車時間設定の必要性についても言及され、市民の意見を反映した形で進められることとなる。
定例会の結果として、議員たちは市政運営において市民の声をさらに取り入れる方針を確認した。また、登野城漁港の航路に関する意見書も可決され、地域の漁業の安全性が高まることが期待されている。今後も市民生活の向上を目指し、議会と行政との連携を強化することが求められている。