令和3年4月14日、石垣市議会臨時会が開催され、様々な議案が審議された。
この日は、一般会計補正予算や工事請負契約等、重要な議案が提案されると共に、議員提出の意見書も採決された。
特に注目を集めたのは、沖縄戦戦没者の遺骨を含む土砂を埋立てに使用しないよう求める意見書である。この意見書は、議員の宮良操氏が提案したもので、遺骨を混入した土砂の埋立ての人道的問題に関するものである。宮良氏は、提案理由として「沖縄戦では多くの命が失われた」と述べ、そのような土砂の使用は許されないと強調した。
市長の中山義隆氏は、議案第35号について説明し、国からの子育て世帯生活支援金に絡む予算追加として、歳入歳出それぞれ9,938万7,000円の予算措置を求めた。この補正は、総額337億5,238万7,000円に達するもので、民生費を中心に支出が増加する。また、学校のGIGAスクールネットワーク構築や、八重山生乳加工施設新築工事に関する議案も審議され、双方で契約条件等の詳細が説明され、問題ないとの判断が下された。
意見書に関しては、賛成と反対の意見が交わされた。賛成者は、沖縄戦の悲惨さを訴え、国の責任で遺骨収集を迅速に行うべきと述べた。一方、反対意見もあり、調査なく土砂使用を禁止するのは行き過ぎとする主張も見られた。最終的にこの意見書は賛成多数で可決され、議会は次の議題へ進むこととなった。
議会運営においては、各議題の質疑が省略される場面もあったが、基本的に協議はスムーズに進行した。最後に、この臨時会の成果として、多くの問題が可決されたこと、特に沖縄に関する重要な意見書が可決したことが、市民にとって大きな意義を持つものと評価される。