令和5年6月29日、石垣市議会の会議が開かれ、様々な重要課題が議論された。
主要な議題の一つが石垣島製糖工場の早期建替についてである。花谷 史郎君は、中山市長の公約である早期建替を確認し、具体的な計画の策定を求めた。これに対し、農政経済課長の松川 英樹君は、国や県への要請を行っていると述べたが、260億円以上の費用が必要なため、市の負担が大きいことを強調した。
次に、障がい者雇用の機会についての質疑が行われた。花谷氏によると、石垣市内にはA型就労支援事業所が8、B型が16あり、多くの障がい者が就労しているという。福祉部長の南風野 哲彦君は、雇用の推進に関して関係団体と連携し、支援施策を強化する意向を示した。
さらには、LGBT理解増進法に関する質問が続いた。平和協働推進課長の石垣 収一君は、本市の男女共同参画計画において、性的指向の尊重を掲げているとし、さらなる理解促進の重要性を訴えた。
自衛隊配備問題に関しては、排水問題や空港の軍事利用についての質疑があった。市長の中山義隆君は、国防上必要な管理の範囲内で自衛隊利用を認める考えを示し、地域住民との共生を図る必要性を強調した。特に、排水問題については環境への配慮を確認し、法令遵守の重要性を述べた。
一方、望まれているのは、過去の事案を忠実に繰り返さないための具体的な行動だった。市民の安全を守るため、教育委員会は学校や保育所での不審者対策を強化し、応急手当の研修を継続的に行う方針を伝達した。教育部長の天久 朝市君は、訓練の重要さを強調した。
議論は続き、石垣市役所西側区域の都市計画や市営団地の利用、新たに国立自然史博物館の誘致活動まで多岐に亘った。それぞれの問題が市民にどのように影響を与えるか、またそれに対してどのような具体的な施策が必要かが問われた。市民の声に耳を傾ける姿勢が求められている。