令和4年第10回石垣市議会では、さまざまな重要事項が議論された。注目すべきは、畜産業や公共交通に関連する問題で、今後の市の施策に大きな影響を及ぼす可能性がある。
特に、畜産業においては自家保留の牛の数が減少しており、これは飼料価格や肥料価格の上昇によるものと考えられている。田盛英伸氏は、500頭以上のサイズのある畜産農家が優遇される一方で、少数を飼育する農家への支援が続かなければ、以降の施策に対する反発が生まれる可能性を指摘した。この問題に関して、棚原長武農林水産商工部長は、生産基盤拡大加速化事業の奨励金について説明したが、他市町村の優遇措置が参考にされる必要があると強調した。
次に、公共交通においては、引き続きタクシーの利用可能性が問題視されている。箕底用一氏は、地域住民の厳しい移動手段の状況とタクシー不足による影響を訴えた。市長の中山義隆氏は、人材育成と雇用促進に向けた新たな施策の模索を行うことを約束した。
更に、公共インフラとしての上下水道使用料やその他の料金に関しても慎重な判断が求められる。特に国際的な経済情勢を及ぼす影響が一層強くなりつつあるため、一次産業や観光産業の持続可能な未来を支える体制確立が必要である。
また、観光地である川平湾の周辺での喫煙所設置の必要性も国際舶来な場所における配慮として検討されている。
一方で、医療体制に関しては、旧八重山病院跡地の利活用が待たれ、多くの住民の健康と生活が維持されるような施設の必要性が強調された。市全体の福祉向上のためには均衡の取れた医療政策が必要とされている。
今後は、さまざまな市民の声を基にした具体的な施策とその実行が求められ、政策の持続性と効率性を兼ね備えた施策実現が期待される。