令和4年6月16日に行われた石垣市議会では、海軍基地の配備に関連する質疑が中心だった。
特に注目を集めたのは、井上美智子議員の新型コロナウイルス感染症対策に関する質問である。
彼女は、濃厚接触者となり病院で行った検査に対する費用について市が支援すべきだと強調した。
さらに、自宅待機者への支援が必要であるとの意見も述べた。井上議員は「陰性の結果が出ても検査料がかかることはおかしい」と指摘し、市民の健康を守るための対策を求めた。
自衛隊配備問題に関しても強い関心が寄せられた。
井上議員は、基地関連の排水問題や赤土流出防止対策について、どのように市が対応するかを問うた。市民生活への影響を懸念し、「基地近くの排水がどのように管理されているのか」を問い、配水経路の安全性などを再確認する必要があるとの意見もあった。
防災訓練では、井上議員が米軍視察問題についても質問し、参加要請があった背景を尋ねた。
この質問に対して市は、自衛隊が調整役となり米軍側の視察を受け入れることになったと説明した。
次に、学校給食費の無償化についても議論された。井上議員は、市長が公約していた段階的な無償化の実施計画について質問し、具体的な進捗を求めた。教育部長は現在の助成制度を維持したままも、強調しながらも、さらなる助成制度の導入を検討していく意欲を示した。
補聴器購入助成制度も取り上げられ、高齢者の難聴問題に対する支援として、また新たな助成制度の必要性が主張された。
地域振興策においては、北部での情報格差解消に向けた施策が求められ、特にケーブルテレビのサービス終了に対する対策が議論された。