令和5年第4回石垣市議会の一般質問では、
パナマ船籍の中国貨物船座礁事故に関する撤去作業や、
クロマグロ漁を巡る漁業者の厳しい実態が浮き彫りとなった。
座礁船についての進捗状況では、
座礁船の撤去作業を行う業者が決定したものの、
本契約には未だ至っていないとのことだ。
さらに、流出した積荷の回収は約1,000トンに達したが、
残りの積荷は依然として海底に残る危険な状況である。
今後、行政からも強い要請が必要とされ、
特に台風シーズンを迎えるため、早急な対策が求められている。
一方、クロマグロ漁に関しては、
令和5年度の漁獲枠が147トンと設定され、
昨年度からの増加も見られたが、
主に延縄漁業による水揚げが大部分を占めている。
一本釣り漁法の漁獲量は乏しく、
漁業者からはリリースの制約に対する不満の声が上がっている。
特に、遊漁における漁獲制限への懸念が示され、
協調を図るため、漁業者と漁協との連携が急務である。
また、ヤングケアラー支援に関する調査結果も提示され、
多くの子どもたちが日常的に家庭の世話を行い、
相談をためらう状況が明らかとなった。
学校現場での理解促進や支援体制の強化が必要で、
今後も継続的な対応が求められる。
最後に、LGBTQに関する理解やパートナーシップ制度導入についての議論も展開された。
市民の多様なニーズに応えるため、
行政として早急に検討を進め、
具体的な施策を取り入れることが重要とされている。
多様性を尊重し、誰もが住みやすい環境づくりを目指す必要がある。