令和5年12月11日、石垣市議会は定例会第10回を開催し、新石垣空港滑走路延長及び空港機能強化・拡充に関する意見書を可決した。この意見書は、国に対して新石垣空港滑走路の800メートル延長を早急に要請する内容である。
第1回目の議事では一般質問が行われ、長浜信夫議員が八重山の工芸品展示会や新市立博物館建設について尋ねた。特に工芸品に関しては、市民にとってふるさとの文化を鑑賞できる機会の重要性が強調された。
次に、長浜議員は農作物に対する有害鳥獣の被害を取り上げ、駆除対策についての効果や現状について質問を行った。市役所の農林水産商工部では、各種対策に取り組んでいるものの、依然として有害鳥獣による被害は深刻であることが指摘された。
また、同議員は「石垣島まつり」における自衛隊のパレード参加について意見を述べ、その経緯に疑義を呈する場面もあった。日米共同訓練に関しては市長が、市民生活に影響が出ない範囲での訓練必要性を認めているとの見解を示した。
文化的な側面では、石垣市立博物館建設に向けた進捗が見られつつあるとの報告があり、市長は準備室の設置から建設へ向けた体制づくりが重要であると述べた。
意見書の可決後、友寄永三議員がこの要請の重要性を強調し、県の動きが鈍い中で国への積極的な働きかけが必要であると述べた。県知事に対して早急な要請を行うことが市民生活を支える鍵であるとして、地方自治法第99条に基づく意見書の必要性が再確認された。今回は、過去の経験を踏まえ、今回の要請が実現に向けた大きな一歩と評価される。
こうした議論は市民に強い関心を持たれているが、各自治体の動向が果たしている影響も無視できないため、利益が地域にどのように反映されるか、今後の経過を注視する必要がある。特に年明けに新年度予算が決定する頃には、今回の意見書の影響が形として現れることが期待されている。
さらに、市長が積極的に海外市場の開拓を進めている中、観光業の回復が見込まれる中で、石垣牛のブランド力向上にも期待が寄せられている。議会では、石垣産の黒毛和牛が海外に出荷される日も間近であるとの認識を持たれており、今後の政策展開を注視する所存である。