令和2年3月11日、石垣市議会にて一般質問が行われた。議員たちは子育て支援や防災教育、消防団の充実強化など多岐にわたるテーマを扱った。特に、土曜日保育については高いニーズがあるとの調査結果が示され、その実施状況に対して更なる充実が求められている。福祉部こども未来局長の南風野哲彦氏は、保護者のニーズを反映し、去年から全公立保育所で土曜日の保育を実施していることを伝えた。さらに、病後児保育についても、県内他市と比較して石垣市は未実施であることを認識し、今後取り組む方針を示した。
加えて、消防団の処遇改善についても質問が上がり、消防長の大濵安久氏は隊員への費用弁償を増やし、地域防災力の強化を目指す意向を示した。特に白保地区では、災害時の迅速な対応を可能にするため、消防団の拠点施設の整備が急務であるとの考えが共有されている。
学校防災教育に関しても、多くの議員がその重要性を訴え、教育部長の天久朝市氏は、教員が防災教育研修を受け、子どもたちに安全な行動を促すための取り組みを強化する必要性に言及した。特に、地域の学校現場において生徒の安全確保をし、教育の中で危機管理意識を高めることが求められている。
さらに、災害の教訓を忘れず、本市として災害に強い地域を築くためにも、しっかりとした危機管理マニュアルの整備が必要であるとの意見が相次いだ。これらの議論を受け、今後は保育士、消防団、教職員など、すべての市民が安心して暮らせる環境づくりに向けて、さらなる施策を具体化することが強く求められている。