令和2年9月15日、石垣市議会は第9回定例会が開催され、重要な議題についての質疑が行われた。特に、タクシー業界への影響が大きい新型コロナウイルスに関する要請が議論の中心に位置づけられた。タクシー業界の売上が8割減少していることから、議員の中からは「タクシー業者の支援を求める声が強い」との意見が多く出た。市としては、感染防止のためのガイドライン認定モデル普及事業を通じ、タクシー業界への支援を行っており、具体的には感染防止策に要する経費として1台当たりの助成も続ける。
続いて、石垣島祭りの中止や警戒について説明が行われた。新型コロナウイルス対策として、通常時には行われるパレードや出店は中止し、無観客のオンラインイベントを実施する方向となっている。また、姉妹都市の情報などが参照され、現状の判断が示された。
さらに議題となったのがゴルフ場建設である。市長は早期着工の必要性を強調し、基本計画の国への提出が行われている状況を説明した。「9月には同意が下りる」と述べたものの、実際に工事がいつ開始できるのかという具体的な進捗について問われるシーンもあった。市としては、「国の同意が下り次第、土地利用調整計画を進める」との見解が示された。
このように、国立自然史博物館の誘致や、ゴルフ場建設に関する意見が聞かれる一方で、障がい者福祉についても言及された。市民の声を反映させた施策が求められる中で、福祉職の採用試験を検討する動きも見られ、市の姿勢が試されている。
今後また、地域未来投資促進法を活用した農地調整など、多くのステークホルダーを巻き込む形で、その実現へ向けた具体策が必要とされる。市民と企業、行政が連携しながら、持続可能な発展を目指す姿勢が求められている。