令和6年第3回石垣市議会が3月15日に開催された。
本会議では、「養殖モズクにおける種付けプール施設の増設の必要性」について、箕底用一君が質問を行った。
彼は、沖縄産のモズクの栄養価や、農水産業の重要性を強調し、現在の種付けプールのキャパシティ不足を指摘した。
農林水産商工部長の棚原長武君は、モズク養殖業の拡大が期待されており、今後は八重山漁業協同組合との調整を進めていくと述べた。
また、市水産加工施設においても洗浄設備の機能強化が求められている。
次に、ヤイトハタの種苗確保については、稚魚が不足している状況が続いており、特に県や市の支援が必要と箕底君が訴えた。この問題は事業者にとって死活問題であり、早急な対策を求めている。
大規模地震発生時の避難に関する問題についても触れた。
強化が必要なブロック塀や石垣の点検について、総務部長の翁長致純君は、実態調査の実施や危険情報の周知について実施されていることを明かし、防災対策として重要な取り組みであると強調した。
また、「名蔵湾における国立公園編入による影響」についても質問が及び、環境課長は編入による活動規制は少ないことを説明した。
さらに、箕底君は、親睦会やバーベキューを行える施設に関する質問を行い、特に市民からの要望が高まっていることを強調した。この点に関して、現行の施設の利用状況や新設の可能性が探られていることが示された。
最後に、「農振総合見直し後の個別申請の再開時期」と「公民館施設整備に関する事業内容」についても質問され、順次説明が行われた。本市の農業振興と地域活性化に向けた取組が期待されている中で、課題も多いと報告された。
議会の最後には、さらなる市民サービスの向上へ向けた機構改革の進捗と市民の需要を満たすための施策を結んだ質疑があり、今後の展望が示された。石垣市の水産業、農業、さらには市民サービス全般に関して、今後の進展が期待されている。