令和6年第4回石垣市議会が6月14日に開かれ、様々なテーマについて議論が交わされた。
議会では、一般質問の中で、県道石垣空港線の進捗についての報告が主な焦点となった。 これは、市民の関心が高く、花谷史郎議員が進捗状況に関する詳細な質問を行った。 県側の答弁によると、アクセス道路の全線開通は2020年代後半に予定されており、用地取得の遅れが問題視されている。市長はこの課題に対して県へ要望を行っていると述べ、開通に向けた具体的な取り組みの重要性を強調した。
次に、ゴルフ場計画に関する経済効果についても言及された。法的手続きと経済効果250億円という数値に対する根拠についての質問が続いた。企画部長は、この経済効果は土地利用調査書に基づき算定されたものであると説明し、具体的な要素についても触れた。その一方で、観光業への影響や地域経済の状況との関連性について議論が深まった。
また、製糖工場建替えに関する進捗状況については、農林水産部長が、事業規模が当初の281億円から169億円に圧縮されたことを報告。市としては特例措置の要件や、安定操業に向けた更なる調整が必要であることを認識しているとし、国や県との連携を強調した。
自衛隊の用地拡大についての質疑でも参加者から関心が寄せられ、安全保障の観点や地域住民の理解と協力が重要であると指摘された。市長は、自衛隊とのコミュニケーションを通じて課題を解決すべく努力していることを明言した。具体的には、海上自衛隊や米軍の常駐に関する情報も引き続き確認していく必要があるとした。
職員不祥事に関しても議論があり、特に最近の誤送信問題について市長や部長から謝罪表明がなされた。今後、職員への教育や情報セキュリティ対策の強化を行うとともに、事件の真相解明と再発防止に向けた取り組みが求められる。
最後に、環境行政についても進捗報告が行われ、処理困難物の状況やその影響についての所見が示された。環境対策として、リサイクルや廃棄物処理の改善が進められており、特に市民の意識向上と参加促進に向けた取り組みが強調された。今後も、議会は市の様々な課題に対して取り組みを続けていく予定である。