令和元年12月10日の石垣市議会において、一般質問が行われました。議員たちは港湾整備計画や防災対策、保育行政など多岐にわたるテーマについて議論を行っています。特に注目されたのは、待機児童解消に向けた取り組みや自衛隊配備計画との関連です。
砂川利勝議員は、港湾整備計画について詳しく触れ、特に南ぬ浜町の整備状況や津波対策に関して質問をしました。建設部長の安里行雄氏は、南ぬ浜町の岸壁整備が進行中であり、令和3年春には大型客船が接岸可能になると説明しました。さらに、津波対策にも言及し、排水の整備が重要であると強調しました。
次に、保育行政について、待機児童の状況とその解消に向けた取り組みも議題に上がりました。東内原とも子議員は、待機児童解消のために必要な保育士確保策や入所選考でのAI導入の可能性について質問し、実際の導入に向けての検討状況を確認しました。福祉部こども未来局長の南風野哲彦氏は、保育士確保のための施策が功を奏し、多くの資格取得者が増えていることを報告しました。
また、自衛隊配備問題において新垣重雄議員は、防衛省による平得大俣の選定が最悪の選択ではないかとの問いを発しました。市長は、防衛省の考えがそのまま反映されているとし、基地選定については専門的視点が求められると答えました。市民の不安が寄せられる中、今後の具体的な議論の重要性が指摘されました。
さらに、観光公害や水問題も取り上げられ、石垣市の観光入客数が増加する中で、持続可能な観光への転換が求められています。近年の観光客数の急増に伴い、観光施設の整備と利用者対応が重要な課題であることが強調されました。