令和5年第10回石垣市議会の一般質問が、12月14日に行われた。各議員は市の重要政策や地域課題を取り上げ、特に「有害鳥獣問題」や「自衛隊配備に伴う課題」が多くの注目を集めた。
花谷史郎議員は、南大浜地区における都市計画について質問し、特に冠水対策工事や用途地域の変更後の地価上昇について詳しく質問した。また、伊原間こども園の開園に向けた手続きについても尋ね、設置条例の在り方や関係者への周知について言及した。
自衛隊配備に関しては、議員が地域住民の懸念を代弁する形で、市長や行政に対し配備の慎重な検討を求めた。さらに、具体的な施設・用地の拡大や空砲訓練の実施に関する市民への情報提供についても指摘があり、これに対して市は平常時の対応について計画していると述べた。
次に、有害鳥獣についての質問では、特にイノシシによる農作物被害が顕著であり、市の対応策が求められた。ここでは、ワイヤーメッシュや電気柵の設置状況についても議論がなされた。
また、川平コミュニティ施設についての質疑では、事業者との協議の進捗状況や供用開始時期について情報が求められた。
一方で、仙台市での観光資源活用については、法定外目的税導入の検討が進められていることが伝えられ、市は税収活用の見込みを立てていることが明らかになった。
議会では、バス停の設置に関する安全性の問題が提起され、歩行者が巻き込まれるリスクを鑑みて、適切な対策が必要とされている。また、クルーズ船寄港時の受入体制の強化に向けた取り組みが述べられ、観光に伴う問題解決に向けた具体策が求められた。
最後に、動物愛護に関する関心も高まっており、特に飼い主のない猫問題が議論された。市はボランティア団体と協力し、餌やり問題やTNR活動について取り組んでいることを強調し、継続的な支援が求められた。市長は、具体的な行動を契機に持続可能な社会の実現へ向けた課題に真摯に向き合う意向を示した。