令和4年3月の津山市議会定例会が行われ、市政運営の方針などが議論された。
初日には、議長から議員の逮捕についての遺憾の意が表明され、議会の一層の精進が求められた。市長により行われた挨拶では、選挙での信任を受けたことによる使命感が強調され、人口減少や地域経済の停滞が課題として挙げられた。
市長は、感染症の影響に対処するレジリエンス能力を高めつつ、地域資源を生かした持続可能なまちづくりに取り組む姿勢を示した。また、令和4年度の一般会計予算は449億7,700万円と、前年よりも1.6%の減少が見込まれている。歳入は130億円を市税として計上し、以前より5億6,000万円の増加が見込まれる。
歳出では、民生費に注力しながらも、総務費や土木費なども盛り込まれ、地域振興に資する施策が計画された。特に、新型コロナウイルス対策として教育や福祉に重点を置く姿勢が見受けられる。
一方、特別会計予算は221億7,748万円で、前年よりも1.8%の増加となる。市民生活基盤の改善に向けて、地域資源をフルに活用する意義が強く訴えられた。市長は「住民皆様の期待に応えるため、全力を尽くす覚悟である」と述べ、持続可能な発展をコミットしていると語った。
さらに、条例改正案も提出され、育児休業の制度改善や健康保険に関する規定が含まれている。議会は、社会的なニーズに応える法整備に向けた意欲を持ち続ける必要がある。議案の審議はこれから進められる予定であり、透明性を保ちながら市民への説明責任が果たされることが求められる。
今後の進展に注目が集まる中、議員たちは市民の声をしっかり反映し、責任ある議会活動を続ける意志を新たにした。議会は24日間の会期中に多くの重要議題を検討しながら、持続可能な社会の実現に向けた施策を進めていくことになる。