令和5年5月12日に行われた津山市議会の臨時会では、重要な議案が取り上げられ、議長と副議長の選挙が行われた。
まず、臨時議長として末永弘之議員が選任され、会議を開始した。本会議では、議席指定や会議録署名議員の選任、そして会期の決定が行われた。
議会構成の根本的な決定にあたる移行期として、議長選挙から議会が再度スタートする重要な意味を持つ日であった。議長選挙では、中島完一議員が16票の支持を受けて当選し、津山市議会の第53代議長に就任した。就任挨拶において中島議長は、「市民福祉向上に誠心誠意努める」と語り、多くの期待を寄せられることとなった。
副議長には田口浩二議員が15票で当選し、新しい議会の体制が整った。両議長はそれぞれの職務において、議員と市民との信頼関係を強化する意向を示した。
会議ではまた、津山市議会委員会条例の改正も提案され、委員会構成に関する改正が含まれていた。特に、団体の構成人数を変更する内容があり、効率的な運営を目指す方向性が伺えた。
さらに、特別委員会の設置に関する議案も議論された。津山市議会広報調査特別委員会および議会活性化調査特別委員会の設置が承認され、住民とのコミュニケーションの強化や議会の活性化が期待される。
市長の谷口圭三氏は、市民憲章の精神に則り、今後の市政運営における整合性を強調した。一方、一般会計補正予算についての専決処分の実施については、急を要する状況を背景にしたものであると説明し、迅速な対応の必要性を訴えた。特に、低所得の子育て世帯への支援を強化するため、尽力する姿勢を示した。議員からは、専決処分の妥当性について意見が集まり、引き続き議会の監視機能を高める必要も指摘された。
このように、臨時会を通じて津山市議会は新たな体制のもと、住民の期待に応える姿勢を再確認し、さらなる市政発展への一歩を進めた。議会内外での協力と連携を深め、津山市の未来を切り開く意義深い日となった。