令和5年3月、津山市議会で重要な議題が数多く取り上げられ、地域運営組織の必要性や教育・雇用施策が焦点となった。特に、地域運営組織の充実が求められる中、民生委員や消防団員の成り手不足が深刻化している。この問題に関しては、議員から地域の人々に理解を求めるための情報発信や研修が必要との意見が出た。
津山市では、消防団員が222名の定数に対し138名と、年々減少が続いており、団員の確保が急務である。団員の募集活動は広報紙やブランド上でのPR活動を通じて行われているが、依然として新規の勧誘には苦戦している。地域における協力関係の強化が求められ、学校との連携も必要であると強調された。
また、いじめや不登校についても話題となった。津山市内においても状況は決して楽観視できず、特に中学校の不登校者数が増加中である。教育委員会は、今後の対応について個別支援を強化するとし、地域住民との連携が不可欠であると語った。
津山市の道路整備事業も大きな焦点で、国道181号の改善計画や津山南道路の進捗が議論された。特に久米産業団地へのアクセスを考慮し、県道の未改良部分の早期解消が求められている。市はこの施策を推進するために県と連携を強化する意向を示した。
さらに、津山市の地域振興の一環として、観光地や地域資源の発掘が重要とされ、地域商社によるイベントの開催や新たな観光施策も期待される。特に、地区資源を活かした地元食文化の発信が今後の鍵となるとされた。
議会では、これらの施策を通じて市民生活の安定を図り、津山の魅力をさらに発展させるために、行政が先導的な役割を果たす必要性が強調された。地域への理解と協力を求める声が多かった。