令和元年12月の津山市議会定例会では、議案質疑や一般質問が行われた。特に、シロヤマテラス前市道B80号線の改良事業や東京オリンピックホストタウンとしての取り組みに関する質問が注目を集めた。
5番の政岡大介議員は、シロヤマテラス前の市道B80号線改良事業に関して、用途に対する疑問を呈した。既存の計画では、片側歩道で幅員が11メートルだったが、現在の計画では両側歩道と17メートル幅に変更されていることが問題視された。政岡議員は、「一部の土地しか用地買収されていないのに、この変化には驚きを禁じ得ない」と述べ、この変更に至った理由を市長に問いかけた。市長の谷口圭三氏は、中心市街地の活性化が重要であるとし、廃止された都市計画道路中央線のルートを含め、慎重に検討していると強調した。
また、東京オリンピックに関連するホストタウンの登録についても言及された。政岡議員はモナコ公国への訪問について質問し、その際にかかった旅費の透明性や交渉状況についても答弁を求めた。総合企画部長の明楽智雄氏は、モナコ訪問はホストタウン登録手続きの一環として行われ、目的に沿った訪問であったと説明。国に対してホストタウン登録の申請手続きを進めていると述べた。
さらに機構改革についても議論が展開された。議会では、改革が市民の生活にどのように影響を及ぼすのかという懸念が示された。特に、産業経済部が東庁舎へ移動することへの疑問が呈され、「産業経済部が本庁から外へ出る理由が理解できない」との意見があった。市長は、市民のための機構改革であり、業務の効率化を目指していると説明した。
加えて、防災・減災に関する取り組みが活発に議論された。村上祐二議員が、近年の台風被害を挙げ、津山市の防災対策が必要であると訴えた。市長は、市民の命を守ることが優先であり、今後もハザードマップの見直しや災害対策の強化に努めると述べた。特にハザードマップについては、現在の設定が古いため、見直しの必要性があるとの見解を示した。
また、食品ロスやエシカル消費についても具体的な対策が取り上げられた。食品ロス削減推進法の施行に伴い、津山市での取り組みが emphasize された。市は、関係部署と連携して食品ロスについて協議しており、さらなる啓発活動を進める方針であると説明。
これらすべての議論を通じて、津山市の行政としての方向性が鮮明にされ、市民の生活をより良くするための具体的な施策が求められています。参加した議員たちが市民に寄り添った政治を目指している様子が伺えた。