令和5年3月、津山市議会の定例会が開かれ、様々な議題が審議されている。
特に注目を集めるのは松本義隆議員に対する議員辞職勧告決議である。議長の津本辰己氏は、この議案を上程し、委員会付託を省略して本会議で審議することを決定した。その理由は、松本氏が強制執行関係売却妨害の疑いで逮捕されたことに関連し、倫理審査会によって同条例の行為規範に違反するとの判断が下されたためである。その結果、議会は「辞職勧告を行うことが妥当」との結論に達した。
松本議員は、この決議に対し弁明の機会を求め、「無罪を確信しており、辞職はしない」と主張した。それでも、議会の採決では賛成多数で辞職勧告決議が可決され、議案はその後討論されることとなった。
また、施政方針の説明が行われ、津山市の市長である谷口圭三氏が、今後の市政運営に向けた基本的な考え方を述べた。彼は、大雪への対応や新型コロナウイルス感染症への対応について言及し、地域経済が直面している課題についても触れた。特に、住民の生活や事業経営に対する物価高騰の影響を懸念する姿勢を示した。
さらに、今後の重点目標として、住民が住みやすい街づくりを進めることや、地域経済の循環型を築くこと、また教育の充実による人材育成を掲げた。これに対して、議員からの質問や意見が活発に交わされ、市民との対話や共創型のまちづくりの重要性が強調された。